日栄物産株式会社

                          業務用食材を通じ、食の楽しさ・豊かさを守る 日栄物産株式会社

「食」と「アミノ酸」

おいしさの秘密は、アミノ酸が握っています


うまい話
 「うまい話」と言っても、これは「美味しい話」のことです。食べ物のおいしさには甘味・塩味・酸味・苦味、そして第5の味覚として「うま味」があります。この「うま味」が現在では「UMAMI」という学術用語で世界的にも認められ、「和食」が世界で愛されるようになりました。
 この「うま味」の名付け親である池田菊苗博士(明治時代に東京帝国大学の医学博士だった方)が1908年に、湯豆腐の昆布だしのおいしさの正体がグルタミン酸というアミノ酸の一種であることを突き止め研究を重ねた結果、うま味成分を結晶化することに成功し「うま味調味料」の製造方法を確立しました。
 池田博士は19世紀末ドイツに留学の折、当時のドイツ人の体格と栄養状態のよさに感心し、日本人の栄養状態を改善したいという強い志をもったのです。
 日本に帰った博士は、二代鈴木三郎助氏と協力して世界初のうま味調味料『味の素』をつくり、日本のおいしさと健康づくりに寄与しました。
 この偉大な発見を受け継ぎ、わたしたちは日本のおいしさを伝えてゆきます。

池田博士がつくった具留多味酸<br>(味の素株式会社 食とくらしの小さな博物館所蔵)
池田博士がつくった具留多味酸
(味の素株式会社 食とくらしの小さな博物館所蔵)


みそと醤油は日本人の心のふるさと

 日本の味、おふくろの味といえば、あたたかいご飯に味噌汁や煮物。これらの家庭料理を支えているのは、みそと醤油ですね。
 日本人が「食の幸せ」を感じる香りと味を醸し出すのに欠かせないのがうま味成分です。このうま味を作っているのがアミノ酸なのです。
 さらに酵母や乳酸菌の力を借りて多くの発酵生産物が蓄積され、絶妙な味と香りと栄養ができるのです。
 このように、おいしさだけではなく昔から日本人の健康と体力増強に大きく貢献してきたのがアミノ酸なのです。

日本の朝ごはん
日本の朝ごはん

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